
熊本県·郷土料理
一文字ぐるぐる
ぐるぐると巻かれたわけぎを酢味噌につけて、ぱくり。茹でた白根のとろみと、青葉のしゃきっとした歯ごたえが、口の中で重なります。 「一文字」とはわけぎの別名。茹でた白根を軸に青葉をぐるぐると巻きつけることから、この名がついたと伝わります。財政難に苦しんだ熊本藩が天明二年(1782年)に倹約令を出したころ、安くておいしい酒の肴として工夫されたともいわれています。ひと口大に巻くことで食べごたえが生まれ、わけぎ本来の甘みと香りが引き立つのが特徴です。 手間ひまをかけた、肥後の質素で粋な一品。酒のお供にちょうどいい、愛らしい郷土の味です。
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