
兵庫県·特産品
一庫炭(菊炭)
割った断面が、まるで菊の花が開いたよう——その美しさから「菊炭」と呼ばれる、川西市の一庫炭です。火付きと火持ちがよく、煙も立たず静かに燃えるため、茶の湯の席で重んじられてきた最高級の炭です。 川西市最北部の黒川一帯では、室町時代の頃から炭焼きが行われてきました。樹齢8〜10年ほどのクヌギの若木を焼くと、断面が菊割れして花のような模様が浮かびます。茶人・千利休が茶会で愛用し、豊臣秀吉が称えたと伝わる、由緒ある炭でもあります。 今では作り手もごくわずかとなった、貴重な手仕事。静かに赤く燃える一片に、長い歴史と職人の技が宿っています。
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