
東京都·郷土料理
武蔵野うどん
箸で持ち上げると、ずしりと太い麺。噛むと、ゴツゴツとした力強いコシが返ってきます。冷たく締めた麺を、熱々の濃いつけ汁にくぐらせていただく——これが武蔵野うどんです。 このあたりは大きな川がなく米作りに向かなかったため、江戸の頃から小麦を育て、自家製の粉でうどんを打つ食文化が根づきました。ゆでた季節の野菜「糧(かて)」を添えるのは、かつて高級だった小麦を野菜でかさ増しした名残と言われます。「武蔵野うどん」の名は、昭和63年(1988年)の保存普及会の発足がきっかけで広まったそうです。 素朴で骨太な、土地の記憶が詰まった一杯です。
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