
広島県·その他
中屋 鯨羊羹
尾道に三百年余り伝わる、ちょっと珍しい郷土菓子「鯨羊羹(くじらようかん)」。黒い皮と白い脂肪層をもつ鯨の姿を、二層の棹菓子で見事に映した一品です。 かつて尾道の南、向島や岩子島の沖には師走の頃になると鯨がよく現れ、その黒皮と脂肪を使った「おばいけ」が郷土の味として親しまれました。けれど鯨が獲れるのは不定期。そこで羊羹でその姿を模して作ったのが、鯨餅とも呼ばれた鯨羊羹の始まりと伝わります。 下層はもち米の道明寺糒、上層の黒い部分は利尻昆布の粉を練り込んだ錦玉羹。捕鯨で栄えた尾道の歴史を、今に伝えるひと棹です。
読んだら記録してみる



