
香川県·郷土料理
押し抜きずし
春から初夏の讃岐を彩る、華やかな郷土寿司が「押し抜きずし」です。 木型に酢飯を詰め、酢でしめたサワラやそら豆、えび、錦糸卵、菜の花などを散らして押し固めたこの寿司。麦が熟れ、そら豆に実が入る頃、瀬戸内に旬のサワラが入ってきます。讃岐の農家では麦刈りや田植え前の農閑期にサワラを一本買い、親類を招いてもてなす「春祝魚(はるいお)」という習わしがあり、その席に欠かせないのが押し抜きずしでした。里帰りした嫁が婚家へ手土産に持ち帰り、実家と婚家の仲を取り持つ役目も果たしたといいます。 季節の彩りがぎゅっと詰まった、讃岐の祝い寿司。春の訪れを告げる一品です。
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