
奈良県·伝統工芸
高山茶筌
さらりと立つ無数の穂先——お茶を点てる道具、高山茶筌(ちゃせん)です。 生駒市高山町は、全国でただひとつの茶筌の産地。その始まりは室町時代、高山城主の子息が、茶道を大成した村田珠光の依頼を受けて作ったと伝えられます。製法は一族の秘伝として代々受け継がれ、今では国内シェアの9割以上を占める国の伝統的工芸品となりました。 一本の竹を細く割り、糸で編み、形を整える——その工程はすべて手作業です。流派や用途ごとに、なんと百種類以上もあるといいます。一服のお茶の裏に、五百年の匠の技が静かに息づいているのです。
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