
奈良県·特産品
奈良漬
あめ色に透ける瓜を一切れ。口に入れると、酒粕のまろやかな甘さと、鼻に抜ける芳醇な香りがふわりと広がります。お酒のような、けれど食べものの——奈良漬の奥行きは、この香りにあります。 ルーツはとても古く、平城京跡から出土した木簡に、瓜の粕漬を思わせる記述が残るといわれます。「奈良漬」の名で売り出されたのは江戸時代。奈良の漢方医・糸屋宗仙が瓜の粕漬を商い、評判を呼んだと伝わります。 酒粕を何度も替えながら、時間をかけて漬け込む。手間を惜しまないからこそ生まれる、深い味わいです。奈良の名がそのまま名物になった、誇りの一品です。
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