
奈良県·郷土料理
茶粥
湯気の向こうで、米粒がさらりとほどけています。ほうじ茶で炊いた粥をひと口すすると、香ばしさが体にじんわり染みていく——奈良で「おかいさん」と呼ばれて親しまれる、やさしい朝の味です。 煮出したほうじ茶に冷やごはんを入れて炊く、さらりとした口あたりが特徴です。「大和の朝は茶粥で明ける」といわれるほど、奈良では日常の食として根づいてきました。 その歴史は古く、東大寺のお水取りでも、千年以上前から茶粥に近いものが食べられていたと伝わります。米を大切に食べのばす、暮らしの知恵から生まれた一杯。飾らないからこそ、何度でも恋しくなります。
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