
三重県·麺類
大矢知手延べ素麺
口に運ぶと、つるりとした喉ごしと、しっかりした弾力。細いのに、ちゃんとコシがある——四日市・大矢知に伝わる手延べ素麺です。 その起源には、こんな話が伝わります。江戸時代、一夜の宿を借りた旅の僧が、もてなしのお礼に素麺づくりの秘伝を授けた、と。北勢地域は小麦の産地で、朝明川の清流と鈴鹿おろしの寒風が、素麺づくりにぴったりの土地でした。 江戸時代末期から農家の副業として作られ、最盛期には300戸を超える製造業者がいたといいます。いまは数こそ減りましたが、手延べの技は守り継がれています。 冬の寒さが育てた、なめらかな一筋です。
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