
神奈川県·郷土料理
箱根の甘酒
湯のみを両手で包めば、ほわんと立ちのぼる米麹の甘い香り。ひと口すすると、とろりとやさしい自然な甘さが、冷えた体の芯までじんわりとしみわたります。 この一杯を四百年以上守り続けているのが、箱根旧街道沿いの甘酒茶屋。江戸時代、難所の峠を越える旅人たちが、疲れを癒すために立ち寄った場所です。米麹と米だけで仕込み、砂糖は一切使わないノンアルコールの製法は、創業当時から変わっていません。 茅葺き屋根の下、囲炉裏のそばで味わう、昔ながらの一杯。とろりとした甘さが、歩き疲れた体にやさしくしみていきます。峠を越えてきた旅人の気分で、ほっとひと息つきたくなります。
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