
愛媛県·郷土料理
大洲のいもたき
ぐつぐつ煮える鍋から、里芋をひとつ。箸を入れるとほっくり割れ、口の中でねっとりとろけます。鶏や椎茸、こんにゃくと一緒に炊いた出汁を吸って、里芋はほんのり甘く、しみじみおいしい。これが大洲の秋の名物、いもたきです。 川辺にゴザを敷いて、月を眺めながら鍋を囲む——肱川の河原に人が集い、とれたての里芋を持ち寄って語らった、何百年と続く秋のならわしから生まれました。澄んだ夜空と、湯気の立つ鍋。その風景ごと味わうのが、大洲のいもたきです。 あたたかな出汁と、ほっくり里芋。秋の夜長に、心まであたたまる一杯です。
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