
島根県·郷土料理
出雲そば(釜揚げ)
丼の中で、ゆであがったばかりのそばがとろりとした湯気をまとっています。冷水で締めずに、そば湯ごとそのまま器へ——そこへ薬味とつゆをまわしかける、あたたかい釜揚げそばです。 同じ出雲そばでも、冷たい割子とはまったく別の顔。そばを水で締めないので、とろみのあるそば湯にそばが浮かび、つゆを自分好みに調節しながらすすります。この食べ方が出雲に根づいたのは、出雲大社の参拝と関わると伝わります。井戸の水が貴重だったため、ゆでたそばを締める手間を省き、そのまま器に盛って出していたのだそう。 体の芯まであたたまる、やさしい一杯。ねぎや刻みのりを散らして、寒い日にぜひ。
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