
和歌山県·郷土料理
高野山の精進料理
千二百年の歴史をまとう聖地の食卓。それが、高野山の宿坊でいただく精進料理です。 仏教の教えに沿い、肉や魚はいっさい使いません。その代わり、地元の旬の野菜や穀物を、手間を惜しまず一品ずつ工夫して仕上げます。なめらかなごま豆腐、だしを含んだ高野豆腐、季節の煮物に和え物——。一見すると質素なのに、噛むほどに野菜本来の甘みやうまみが立ちのぼり、心まで静かに満たされていきます。 朝のお勤めのあと、清らかな空気のなかで味わう一膳は格別です。素材と真摯に向き合うとはこういうことか、と背筋が伸びる。一度は宿坊に泊まり、湯気の立つ精進膳をゆっくりと味わってみてください。
読んだら記録してみる



