
大阪府·特産品
堺の昆布
薄く薄く削られた昆布が、ふわりと口の中でとける。だしのうまみがじんわり広がる——堺の昆布加工は、職人の手わざが生んだ芸術です。 江戸時代、北海道の昆布は北前船に積まれ、日本海から下関をまわる西廻り航路を経て、大阪・堺へと運ばれました。堺には名高い打刃物の技術があり、その鋭い切れ味を生かしておぼろ昆布やとろろ昆布の加工が盛んになります。大消費地・大阪に近かったことも追い風となり、大正から昭和の初めには約150軒もの業者が集まる一大産地になったと伝わります。 刃物の街だからこそ生まれた、紙のように薄い昆布。堺の職人技が、大阪のだし文化を陰で支えてきました。
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