
栃木県·郷土料理
日光ゆば
だしを含んだ湯波を口にふくむと、ふわりとほどけて、大豆のやさしい甘みが広がります。とろりと、それでいて品のある食感は、ほかではなかなか味わえません。 ゆばは、唐へ留学した僧たちが日本に伝えたとされる精進料理。天平神護2年(766年)に勝道上人が開いた日光の山にも伝わり、東照宮に家康公が祀られると、参拝者をもてなす精進料理として根づいたといいます。日光では「湯波」と書きます。豆乳の膜を金串ですくい上げ、二重に折り上げるため、ふっくらと厚みが出て表面が波打つ——それが「波」の字の由来だと伝わります。 煮物に、刺身に、揚げてよし。日光の歴史が育てた、上品な名物です。
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