
岩手県·せんべい
南部せんべい(二戸)
パリッと割ると、香ばしいごまの香りがふわり。素朴な小麦の生地に、ごまや落花生をたっぷり練り込んで、丸い型でこんがり——縁にはみ出して焼けた「みみ」の、ぱりぱりした食感もまた、たまりません。 冷たい風「やませ」が吹き、米の育ちにくかったこの地で、小麦を焼いて暮らしを支えてきた一枚。二戸ではかつて、各家庭に焼き型があり、祝い事や人の集まりに欠かせない存在だったと伝わります。 香ばしいごま、こうばしく甘い落花生、すなおな味わいの白せんべい。お茶うけにそのままつまんでも、温かい汁物にぱきっと割り入れても。素朴なのに飽きのこない、岩手の暮らしに根づいたやさしい味です。
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